一昨日、政府による上半期経済成長率が3.9%と発表がありましたが、それに伴い、2009年度上半期工業生産指数とその実状が公表されました。
2009年上半期における工業生産指数(IIP)及び実状
7月1日、統計総局は2009年上半期における工業生産指数(IIP)を公表した。この指数に関して同局は以下のように分析している。
1. 2009年第1四半期におけるIIP指数は僅か15%と非常に低い伸びを表したが、第2四半期の急上昇により2009年上半期におけるIIPは4.5%増となった。
2. IIP指数の上昇を引き起こした分野は主に天然資源開拓産業(10.4%増)と、電気・ガス・水の生産・販売業(6.7%増)である。
3. 開拓産業のIIPを引き上げた原油・天然ガス開拓工業は、前年同期比15%増という驚異的なIIP成長率を示し、加工企業の生産における困難を解消するものと考えられる。
4. 大規模な工業生産施設を有する地方では、ビンフック省13.5%減、ダナン市4.7%減、ホーチミン市0.4%増、ハノイ市2.7%増など、2009年上半期におけるIIPの変動が激しく、ベトナムの加工産業が他分野に比べ世界不況の影響を受けやすいことを示している。
5. 加工産業の在庫は2009年6月1日時点で前年同期比34.6%増であり、ここ数ヶ月間でもやや増加する傾向にある。
こうした状況から見て、加工産業は困難な状態にあり、景気政策は工業生産分野にまだ効果を発揮していないと思われる。
政府の政策の効果がでるのは今から見たいですね。

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