今日は香港上海銀行(HSBC)ベトナムモニターレポートを紹介します。
HSBCは7月8日に公開したベトナムモニターレポートにおいて、ベトナム証券市場の回復とともに株価はかなり上昇していると評価した。
HSBCの専門家によると、ベトナムインデックスが60%も上昇したことで、ベトナム証券市場は第2四半期にアジア諸国の証券市場において最も回復を見せた市場となったという。
さらに、ハノイ証券取引所でもホーチミン市証券取引所でも、株式時価総額は200億米ドルを上回るまで回復しており、この6ヶ月間における両取引所での平均取引総額は1日あたり1億6,600万米ドルであった。
また、HSBCでは、ベトナム証券市場を回復させたのは外国人投資家ではなく、ベトナム投資家であると述べている。実際、外国人投資家の6月における平均取引額は前年同期の22%にとどまっており、取引総額の6.8%を占めたに過ぎない。
さらに、ホーチミン市証券取引所で上場した企業のP/E指数(株価収益率)は前年同期比19.9倍となっており、HSBCは、ベトナムの上場企業が収益を明確に公開していると言えない現状において上記の値はかなり高いと述べた。
最後に同レポートでは、ベトナム投資家が独自の投機戦略で株価を引き上げたことは外国人投資家にとって懸念すべき問題であり、ベトナム証券市場の変動が激しい今、外国人投資家は市場進出を慎重に行うべきであると指摘した。

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