2009年07月23日

銀行業界のM&Aは今後本格化

Xin Chao!!(こんばんは)


ネット上で下記の記事を見つけた。今後、ベトナム銀行業界のM&Aが本格化するのではないかという記事である。ベトナムで大きな変革が行われる場合、詳細について煮詰めることなく行われることが多い。そのため、このように銀行業界のM&Aが行われた場合、預けてある預金等の保護について検討されているか心配になってくる。


※※記事ここより


金融専門家は企業の合併・買収(M&A)が今後、ベトナムが金融市場を完全開放する2010年に向けて熱を増すと見ている。


 「ベトナムにおけるM&Aマニュアル」によると、国内銀行の一部を買収した外国銀行は現在10行、最大のケースがHSBCによるTechcombankの株式20%取得だ。他にも▽Sumitomo Mitsui Financial GroupによるEximbank株の15%取得、▽OCBCによるVP Bank株の15%取得、▽MaybankによるAn Binh銀行株の15%取得、▽Deutsche BankによるHabubank株の10%取得、▽Societe GeneraleによるSeA Bank株10%取得、▽ANZによるSacombank株の10%取得などがある。


 外国各行はベトナムの長期展望を明るく見て、さらに国内銀行の買収を模索している。現在Phuong Dong銀行の株式10%を持つBNP Paribasは20%への引上げ、Mirae Asset SecuritiesはPhuong Dong銀行の株式15%の取得、An Binh銀行株を15%持つMaybankは20%への引上げを希望している。


 経済専門家によると、外国銀行が国内銀行の株式取得を進めたり、戦略パートナーとなることを希望する理由は3つある。


 まず、合弁銀行または100%外資銀行の設立には、法的な手続きや最低出資金の規定、財力の証明など多数の困難がある。次に、100%外資銀行の支店が設立でき、専門的な業務を行う組織であると評価されても、国内市場を十分理解できていないことから、特に個人客にアプローチするのが難しい。最後に、もともと国内銀行の地場であったところで支店を拡大しても、シェアの急拡大は難しい。


 ベトナムM&Aネットワーク責任者のNguyen Tri Thanh氏は、ベトナム金融市場参入にあたり、大手商業銀行のパートナーとなることが外国銀行の選択肢のひとつだとする。長期投資のひとつで、高い利益と安全性が確保されたものだ。大きな財力、専門的かつ現代的な管理能力がある外国銀行が、ベトナムの銀行とのM&Aを大きく進める可能性もあり、一部国内銀行の株式を10〜29%買収していることは、最初の段階に過ぎない。


 2009年5月末までにベトナムには、▽国営商業銀行:4行、▽株式商業銀行:37行、▽外国銀行支店:36行、▽合弁銀行:5行がある。他に金融会社やファイナンスリース会社11社があり、国際水準から見て、ベトナムの銀行数は非常に多い。そのためベトナムは、伝統的な市場を確保しながら新たな市場へ活動を広げるため、既存銀行を大規模化し、銀行数を減らすべきである。


 M&Aネットワークの専門家らは、商業各行を合併させ15行程度にし、うち5行の最低資本金を20億ドル、残りを10億ドル程度にすべきとの見方を示している。このためには銀行システム再編、各行が進んでM&Aを行うことを目的とした政府主導の総合戦略が必要となる。


 各行が進んでM&Aを行う力が無い場合、国が実施を支援する機関に引渡す。国際水準やルールに沿って主体的にM&A戦略を進めれば、銀行数を減らし質を向上し、国内経済に貢献する十分な力、外国銀行との競争や国際市場への進出が可能な力のある銀行を生み出すことにつながる。







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posted by ベトナム大好き at 22:10| Comment(0) | ベトナム 株式 経済 金利 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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