中堅証券各社の間で、中国の次の成長市場としてにわかに注目を集める国がある。
急速な工業化が進むベトナムだ。
2007年末以降のインフレが緩和し、金融危機の影響も落ち着いたことから、株価指数は7月末に2月の2倍以上へ上昇。
6月末以降は、保険や銀行など大手企業の上場が相次ぎ、近く日計り取引への規制が緩和されるとの観測も広がるなど、投資環境の整備が進んでいる。
「成長期待銘柄が多く、とにかく有望」―。国内の証券会社では最も早い08年1月末に現地企業株式の売買取り次ぎを始めたニュース証券の西川敏明社長はそう豪語する。
同社ではホーチミン証券取引所に上場する約160の全銘柄と、ハノイ証券取引所に上場する約210銘柄のうち48銘柄を扱っており、3月以降の月次売買代金は前月比で2―3割ずつの伸びを続けているという。
それでも、一日当たり100件程度の口座開設があった取り扱い当初と比べると、現在の水準は半分程度。
(掲載日 2009年08月13日)
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